先日、私の所属する税理士会の支部が、「被災状況の報告」という災害訓練をするとかで、被災状況の連絡(もちろんダミー)を送って欲しいということでした。
まずはメール添付で「被災状況報告PDF」が送られてきました。被災してもPCやスマホなどが使える状況にあることが前提ですね。返信がない人はちょっと深刻かもしれないと判断できます。
ところがこのPDFは、入力可能なPDFではなく書き込みが出来ません。PDFに書き込めるソフトをもっている人は少数派でしょうから、印刷して手書きするしかありません。
そのあと、この手書きした書類をメールではなくファックスで送ります。つまり受け取り側では大量の受信ファックスをまた手入力でデータ処理することになるのでしょう。いまどき手書き書類なんて、、、というCM状態です。
それこそ今どきインターネットでアンケートフォームを利用すれば、データの手入力など二度手間もなくなり入力ミスも防げます。せめて入力可能PDFで、いや、ワードやエクセルを利用すればもっと簡単に入力フォームが作れます。なんで単純なPDF???セキュリティを考えたのかしらん。だからFAX! う~ん、古い。
コロナの情報収集手段でも、大量のファックスの入力が追いつかず、間違いも多発していたのを思い出します。そういえばUSBメモリーを「パソコンの穴に入れるやつ」といい、「私はPCを使いませんが、、」と言った(記憶なので不確かですが)IT大臣がいましたね。そんな人をそんな大臣に任命する国家の体制は絶望的です。今もせっかく電子カルテがあるのにハーシスに患者情報をまた夜中までかけて手入力して医療現場が疲弊しているとか。IT戦争が起きたら日本は惨敗しますね。
公的な組織たるもの、今の情報社会について一定のリテラシーを維持することは必須だと思います。国や役所はいつまでも年寄りを重用せず、率先垂範若い力を利用すべきだと感じるのは私だけでしょうか。
ちなみに、PDFに書き込みをするソフトとしては、Foxit PDF Reader があります。有料版もあるようですが、文字を書き込むだけといった単純な追記なら無料版で利用できます。書き込むだけでなく色々とやりたい人はアドビアクロバットなど有料のソフトを使うべきでしょう。