日付はハイフォンで区切れとか、使えない文字があるとか、とにかく面倒くさい。
1.エクセルをcsv形式で保存するときには、ファイルの種類で真ん中より下の方にある「CSV(コンマ区切り)(*.csv) 」 を選びます。上の方で出てくる「CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv) 」 はだめですよ。
基本的にウインドウズのエクセルの日本語は Shift-JIS です。日本語のコード体系としてはこれ以外に例えばUTF-8(Unicode)というものがあり、マッキントッシュはこっちです。それ以外にもコード体系はいっぱいありますが、国税のシステムは Shift-JIS のようです。で、当然ですが、文字のコードは同じものを使わないといわゆる文字化けを起こします。英語とスペイン語では話が通じない(ちょっと似通っているから分かるところもある)のと同じです。
CSVで保存すれば良い!と思って安心して始めに見つかったCSVを選ぶとこれがUTF-8ですから、失敗します。もうちょっと下の方にある「CSV(コンマ区切り)(*.csv)」を選びましょう。こっちが Shift-JIS です。エクセルも国税のシステムも不親切です。
2.日付は、表示形式を変えて、年月日の区切りを「ー」に変えましょう。セルの書式設定で、日付を選び、2012-3-14などとなっているものを選べばokです。
エクセルは、見た目が日付になっているセルは、実はセルの値として例えば43951という数値を持っているだけで、その数値を日付表示に変えて、2020/4/30と表示してます(1900年1月1日から43951日目が2020/4/30です)。しかしファイルをCSVで保存するときには、見た目どおりの保存をします。ですから2020-4-30という表示形式を選んでいれば、そのままCSVに保存されるので、国税のシステムでも受け入れて貰えます。うん、面倒くさい。
逆に日付の形式になっているCSVファイルを開くときには、エクセル君は、お、2020-4-30だから、43951日目だな、と思って、文字列として読み込むのではなく、43951という数値として読込、そのセルについて表示方法を既定値の日付表示に変えます。ですから2020-4-30ではなく、2020/4/30と表示されます。つまりやり直すときにはその都度日付表示を変えないといけません。うん、面倒くさい。
3.金額については、書式設定で標準をつかいましょう。2.で述べたように表示方法にカンマ区切りを使っていると、見た目どおりにCSVで保存しますから、例えば 12,345 という文字列で、ご丁寧に ” で括って、”12,345″ と保存されます。PCのシステム的には正しい処理ですが、国税のシステムでははねられます。書式設定を標準にしておけば、12345 と保存されますので、okです。うん、面倒くさい。
はっきり言って超できのわるいシステムですが、昔から国の電子申告関係は、2~3年経たないと使いものにならない不良品がリリースされ、国民に多大な犠牲を強いてきたので、やっぱりな、という印象です。税理士や経理担当者の膨大な非建設的不良ソフト対応作業代を国は払ってほしいものです。