「年末調整アプリ」というものを使うと、年末調整に関わる保険料控除申告書などがパソコンを使って「簡単に」つくれるということで、チャレンジしてみました。
このアプリ、インストールがとても簡単とは言い難いしろものです。PC操作に自信のある人だけ、お試し下さい。下の方に書きましたが、スマホならインストールは簡単です。
まずはウインドウズ側の設定をします。スタートメニューの歯車アイコンをクリック、設定メニューの「更新とセキュリティー」をクリック、左側の下の方にある「開発者向け」をクリック、開発者モードをオンにします。「本当にいいのか?」という意味の問いかけをしてきますが、「はい」。
次に、アプリのダウンロード。
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nenmatsu/nencho.htm#soft_dl へ行って、2 「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア(Ver.1.1) Windows版」をクリックして(あ、MACの人は、3ですね)、ダウンロードしたファイルをダブルクリック、すると色々なファイルやフォルダが解凍されてきます。
その中で、Add-AppDevPackage.ps1 というファイルを右クリック、「PowerShellで実行」をクリックします。
このときにややこしいことを言ってきて、[V] 常に実行しない(V) [D] 実行しない(D) [R] 一度だけ実行する(R) [A] 常に実行する(A) [?] ヘルプ (既定値は “D”): のところでカーソルが点滅している場合は、とりあえず、R(またはr)をタイプしましょう。以後も、はい、Y、で進めば下記と同様になるかも知れません。
もどって、「PowerShellで実行」のあとは、ブルーの画面がでてきて、「成功: アプリは正常にインストールされました。」「続行するには、Enter キーを押してください…: 」のところでカーソルが点滅していますので、迷わずエンターキーを押します。「成功:・・」にならなかった人はどこかで何かが違っています。ウインドウズの設定を確認してみて下さい。場合によっては設定した後PCを再起動。
これでスタートメニューに「令和 2 年分 年末調整に係る控除申告書作成アプリ」というソフトが登録されます。クリックしてソフトを起動し、「控除申告書を作成する方はこちら」を押せば控除申告書が作れるようになります。普通は「あなた一人で使用する」を選んで、次へ。
会社側がこのソフトを入れてくれていれば、最初に「給与支払者情報インポート」をやりましょう。会社の「法人番号」なんて誰も知らないでしょうからインポートしないと無理ですし、手入力は間違いの元です。これは会社側が「shiharaisya.xml」というファイルをこのソフトで作っておいてそれを読み込むものです。「利用する電子データを選択」をクリックして、上記のファイルを置いてある場所を会社に聞いて、選んで、次へ。成功しますので、改めて新規作成。
マイナンバーカードから読み込んでくれれば良いのに、住所氏名は手打ちです。はあ~~。それも数字も殆ど全角です。スマホでは結構面倒かも。
続いて保険料控除関係。もちろん今まで手書きだったものを入力すれば良いのですが、ここは一番、証明書の電子データをインポートしてみましょう。私はマイナンバーカードをもっていて、マイナポータルも利用できるので、「マイナポータルから取得」してみます。
認証画面へ進む、するとグーグルクロームが立ち上がって(エッジになる人もいるでしょう)、「民間情報の本人確認へ」、利用規約に同意しないといけないみたいなので、同意して次へ、すると出ました、「マイナンバーカードをICカードリーダライターにセットしてokを押してください」。まあそらそうでしょうね。続いて「利用者照明用パスワードを入力してください」。まあそらそうでしょうね。次へ、次へ、『マイナポータルが民間送達サービスと連携されていないため、控除証明書等を取得できません。民間送達サービスとの連携は、 別画面 こちら から設定してください』。ときました。そんなん知るか!最初から、まだでけへん、すんまへん、といわんか!
マイナポータルの中を色々と探りましたが、保険料控除証明書はまだ「連携」していません。「証明書の電子データをインポート」は使えません。ウソですので、腹が立つだけですから使わずに手で入力しましょう。結局手書きがPC入力に変わっただけです。
まだ証明書が揃っていないので、これから後はまた後日にします。メインメニューに戻ってもどこにも「終了」ボタンがないので、右上の×で終了します。
一度入力すれば翌年からは入力が省けそうなので、それだけは楽になりそうです。
スマホでも出来そうで、iPhone Andoroid のどちらでもアプリがあります。iPhoneの場合、まずはApp Storeにいきましょう。検索アイコンをタップして「令和 2 年分 年末調整」を検索して国税庁提供の「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」をインストールします。パソコンと違ってこれだけでインストールは完了です。以下はほぼ同様。
その昔、E-Taxが始まった頃はとても素人が使えるソフトとは言えませんでしたが、今回もそれに近いですね。ハッキリ言ってこのソフトは突っ込みどころ満載です。救いはスマホなら何とかなりそうだという点です。