パソコンを廃棄するにはハードディスクに残っているデータを消去しないとまずいですよね。ところが単にファイルを削除したりウインドウズのクリーンインストールをするだけではデータは消えてはいないので、復元ができてしまいます。
そこでディスクの完全消去ソフトを使って復元ができないようにする必要があります。有料のものなら2~5千円程度で入手できるので、それを使うのが一番簡単です。あるいはPCの廃棄業者さんに依頼すれば手間いらずですし、こちらも数千円程度です。
そこをなんとか無料で済ませたい、という場合は無料のデータ消去ソフトを使うことになります。私は今回個人利用で使うのであれば無料で使える、DESTROYを利用しました。ただしある程度PC操作ができないと難しいと思います。
DESTROYはベクターなどでも公開されているようですが、ダウンロード(ZIPファイル)して解凍すると、DESTY322.isoというディスクイメージファイルがあります。このイメージファイルをCDに焼いて(コピーではありません)、DOSを起動することができるCDにします。
次にパソコン自体をCDから起動できるようにバイオスの設定で、起動(ブート)する順番をCDを一番目にもってきます。作ったCDをパソコンに入れたまま再起動すれば、CDからDOSが起動し、DESTROYが動きます。あとは英語ですが、何とか分かると思います。
迷うのは消去する方法で、0を書く、FFを書く、乱数を書く、3回書く(アメリカ国家安全保障局)、3回書いた挙げ句チェックする(アメリカ国防省)、7回書く(NATO)、35回書く、のどれにするかぐらいでしょうか。
0や乱数を1回書いただけでは復元できるという情報もあるにはあるので、3回も書けばよしとしました。35回も書いたらどれくらい時間がかかるやら。因みに6-7年前のCore i3のPC、多分ハードディスクは250GBで3回書くと4時間くらいかかりました。
CDではなくUSBで行いたい場合は、やっていないので分かりませんが、FreeDOSの起動USBを作って(Rufusというフリーソフトで簡単に作れます)、その中にDESTROY.comをコピーすれば良いようです。USBブートを一番目に持ってきて再起動、あとは同じ、の筈です。
大したことはしていない、といってもメルアドや住所・電話やらパスワードやら、その他知らず知らずにPCには何かと個人情報が詰まっています。廃棄はきちんと手順を踏むようにしましょう。