ウインドウズパソコンを買うと、始めに自分の名前などをそのパソコンに登録しないといけません。自分以外の人が触れないように、パスワードなども設定します。
ちゃんと設定ができれば、パソコンの電源を入れると最初に設定した自分の名前つまりログイン名とパスワードを入力する画面が出てきて、それらを入力するとめでたくウインドウズが立ち上がります。
このことを踏まえると、買ってから初めてパソコンを動かす時には、まず最初にログイン名(あるいはユーザー名あるいはアカウント名)を決める必要があります。ところが初めてのときに「マイクロソフトアカウント」を入力するように求められます。いやいや、初めて触るのにマイクロソフトアカウントって何やねん、そんなん知らんぞ!と突っ込むことになります。
実はパソコンを動かすのにマイクロソフトアカウントは必要ありません。しかしマイクロソフトアカウントを作らないと、少なくともワードやエクセル、パワーポイントなどのマイクロソフトのオフィス製品(2013以降)は動きません。多くの人がこれらを使うでしょうから、残念ながらマイクロソフトアカウントを作らざるを得ません。
そこで、初めての時に突っ込みをいれながら自分で勝手にマイクロソフトアカウントを「作る」ことになります。迷うのはマイクロソフトアカウントが、xxx@vvvv.aa.com といったいかにもメールアドレスのような形をしていることです。そうです、マイクロソフトアカウントはメールアドレスでないといけないのです。
まったく初めてだと、そもそもメールアドレスをもっていません。そこでマイクロソフトアカウントをつくる時に「新しいメールアドレス」を作ることになります。@の前の部分を自由に決めましょう。自分の名前だけだとすでに誰かが使っているかもしれませんので、そこはうまくアレンジして。後ろの部分は、@outlook.jp、@outlook.com、@hotmail.com、の中から選べるようです。ちなみに.jpは日本、.comはアメリカですが、お好みでどちらでも構いません。
この結果、新しくメールアカウントを一つ作ったことになり、それはそのままマイクロソフトアカウントとなっていて、そのマイクロソフトアカウントでパソコンを起動できるようになります。
もちろんすでにメールアドレスをもっていたら、そのメルアドをマイクロソフトアカウントとして登録してしまっても構いません。このときに「マイクロソフトアカウントのパスワード」と「メルアドのパスワード」は違っても構いません。どちらにしてもパスワードは忘れないように。
めでたくマイクロソフトアカウントを作れて、パソコンの初期設定をうっかり続けていくと、そのマイクロソフトアカウントでワンドライブと自動で同期するようになります。ワンドライブはクラウド上の自分のハードディスクだと思って下さい。自動同期は便利なようで容量が少なく(5GB)、写真や動画を溜めていくとあっという間にいっぱいになってファイルの保存ができなくなり、有料で容量を増やす羽目になります。
自分のPCには200~300GBくらい余裕があったとしても、同期先が5GBではどうにもならず、結局マイクロソフトの思うつぼ、有料ユーザーになります。ワンドライブの使い方が分からなかったり管理をできないなら、ワンドライブとの同期はおすすめしません。
また、最近はセキュリティーの観点からSMS(ショートメールサービス)でアクセスコードが送られてきて、そのコードをパソコンに入力してやっとメールアドレスが作れます。ということはスマホを変えてSMS受信の番号が変わると、何かあったときにそもそもマイクロソフトアカウントにログインできず、にっちもさっちもいかなくなります。
ちなみにマイクロソフトにスマホが変わったから、マイクロソフトアカウントにログインできないのでどうすればいいか、と聞くとSMSの番号を変更する手順を案内されます。アホですね。変更するためのログインができないと言っているのに。昔からユーザーを大切にしない姿勢は変わりません。世界中にはおそらくとんでもない数の実質的に無効になっているマイクロソフトアカウントがあるのでしょう。どうしようもない(なくは無いのですが)のでログインを諦めましょう。