Others2022.08.01 セキュリティの警告　リンクの自動更新が無効にされました　どうすれば？

このエラーでもない警告は、エクセルブックの中で他のブックを参照するようになっていると生じます。「コンテンツの有効化」を押せばいいのかどうか分からずそのまま放置、「有効化」を押したらその参照ブックのありかを指定しないといけなくなり、そんなもの分からないのでそのまま放置、になりがちです。

まずは黄色地にある、リンクの自動更新が無効にされました、の文字をクリックして、右下の「ファイルへのリンクの編集」をクリックしましょう。リンク元が表示されるので、いちいちそのリンク元を参照する必要はない（つまり結果としての値だけあればいい）のであれば、「リンクの解除」ボタンを押せば、色々と親切に注意をいってくれますが、無視して「解除」します。以後このエラーっぽいメッセージは出なくなります。

但しこれはセル内にリンクが記述されている場合のみに有効です。そうでない場合、またはそのリンク元をたどって確認・訂正していきたい場合は、どこにそのリンクが書かれているのかを探る必要があります。このやり方が分からないのが諸悪の根源です。

1.セル内の記述を疑う：ホーム/検索と置換/検索で、検索場所を「ブック」に変えてから、.xls　を検索します。多くの場合他のブックの参照はセルに書かれているので、これでどのセルにリンクが書かれているのかが分かります。上述のリンク元ファイル名を検索してもよいです。リンクが書かれたセルを選んで計算式を訂正すれば解決します。

2.名前の設定を疑う：数式/名前の管理をクリック。名前がズラズラっとでてきて、この中で他のエクセルブックを参照している可能性があります。名前を全部選んで「削除」すれば解決します。

3.オブジェクトを疑う：何かしらのボタン（マクロボタンも含む）などがある場合、そのボタンに外部参照が設定されていることがあります。オブジェクトを右クリックして削除すれば（あるいは数式を変えれば）解決します。

4.グラフを疑う：グラフは元データがあってのものなので、グラフをコピペしてきた場合にリンク（つまり元データ）が別ブックになりがちです。グラフを削除（あるいは数式を訂正）すれば解決します。

5.条件付き書式を疑う：ホーム/条件付き書式/ルールの管理で、他のブックを参照してる部分を訂正します。他のブックから条件付き書式を設定しているセルをコピペした場合に生じます。

6.データの入力規則を疑う：データ/データの入力規則で、設定の「元の値」に他ブックを参照している可能性があります。これも5.と同様にセルをコピペした来たときに生じます。

おそらくこの6つのどれかで、他のブックのリンク（外部参照）は見つかると思います。エラーっぽい警告だけしておいて、エクセル内で手順にエラーの場所を見つかるようにしてくれないところは、マイクロソフトの意地悪でしょうか。